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“顔パス”乗車できる「顔認証改札機」、JR西が実証実験 ゲートがない近未来的デザイン
JR西日本は、大阪駅と新大阪駅間で、顔認証改札機の実証実験を3月18日から開始する。同日開業予定の大阪駅(うめきたエリア)のうめきた地下口改札にゲートを設けないウォークスルー型、新大阪駅東口改札に簡易型の顔認証改札機を設置する。
JR西日本は12月21日、大阪駅と新大阪駅間で、顔認証改札機の実証実験を3月18日から開始すると発表した。同日開業予定の大阪駅(うめきたエリア)のうめきた地下口改札にゲートを設けないウォークスルー型、新大阪駅東口改札に簡易型の顔認証改札機を設置する。2月ごろにモニター(大阪と新大阪間を含むICOCA定期券を保有するユーザー)を募集する。
顔認証改札機は、ディスプレイやカメラ、ICカードタッチ部分、足元のプロジェクション案内など、「近未来を感じさせる革新的なデザイン」としている。顔をキーとする新たな「チケットレス認証手法」を検証し、デジタル技術とリアルを組み合わせた、次世代のシームレスな移動サービスの構築に向けたものという。
利用には、事前に顔画像とICOCA定期券情報を登録。改札通過時に顔画像から特徴点データを抽出し、顔認証用サーバーに送信する。事前登録した特徴点データと照合結果が合致していれば、通過可能という。抽出した特徴点データは即時削除する他、個人情報管理やカメラの検知範囲などの詳細は2月ごろに案内するという。
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