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契約書作成ツールはWordを超える? 法務SaaS完全理解マニュアル ContractS CLM&Hubble編リーガルテック最前線(1/4 ページ)

ここまで契約書の締結、契約書のレビューという順番でリーガルテックを見てきて、次に紹介するのは契約書の作成と管理である。

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 バックオフィスの中でもデジタル化が遅れていた法務部門。コロナ禍において、脱ハンコやリモートワークの動きが急激に加速したこともあって、近年リーガルテックと呼ばれる法務関連SaaSが盛り上がりを見せている。

 前々回の電子契約前回のAI契約書レビューに続き、今回は3部作のラストとして「契約書の作成と管理」を取り上げる。

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契約書の作成と管理

 ここまで契約書の締結、契約書のレビューという順番でリーガルテックを見てきて、次に紹介するのは契約書の作成と管理である。実はこの順番は実際の契約書締結における業務プロセスとは逆なのだが、あえて日本におけるリーガルテックの発展の順に沿って紹介してきた。

 契約書の作成はマイクロソフトのWord(近年はGoogleドキュメントも増えてきているが)の代替手段がない状態であり、契約書の保管は製本されたものを索引をつけて整理する程度しか工夫の余地がなかったため、リーガルテックと呼ばれるようなツールが入り込む余地があまりなかったのである。


Wordの独壇場だった契約書作成に、新たなイノベーションが起きるか?(画面はContractS CLM)

 しかし、コロナ禍におけるリモートワークや脱ハンコを追い風に電子契約が増え、AIの発達によりAI契約書レビューの導入数が伸びてくる中で、旧態依然としていたこの分野もようやく進化する順番が回ってきたようだ。手書きやワープロで契約書を作成していた時代に比べると、Wordでの作成や修正は大幅な効率化であり、早い時期にやり方が確立されたからこそ長らくイノベーションが起きていなかったのである。その点は、早期に型が決まった会計ソフトの世界にイノベーションが起きにくかったことにも似ている。

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