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呼吸するクッション、ユカイ工学が公開 「呼吸が深くなり、気持ち穏やかに」:CES 2023
ユカイ工学は5日、生き物が呼吸するかのように膨らんだり縮んだりするロボットクッション「fufuly」を公開した。クッションを抱いてひと休みすると呼吸が深くなり、気持ちが穏やかになるという。
コミュニケーションロボットやIoT製品を企画開発しているユカイ工学(東京都新宿区)は1月5日、生き物が呼吸するかのように膨らんだり縮んだりするロボットクッション「fufuly」を公開した。クッションを抱いてひと休みすると呼吸が深くなり、気持ちが穏やかになるという。
動物が呼吸する時、触れ合っている仲間の呼吸につられる“呼吸の引き込み現象”を利用したロボット。「抱えるだけで自然と呼吸のリズムと深さの両方が同調されるので、心を落ち着かせたり、タスクパフォーマンスを上げたりすることが可能になる」としている。
使い方はスイッチを入れて抱きかかえるだけ。クッションは息のイメージをモチーフにしたデザインで、くびれを作り抱えやすくした。表面素材には柔らかいベロア素材を採用している。
東京大学が行っている呼吸や休息に関する研究をベースにJT、博報堂と共同開発した。東京大学大学院の伴祐樹特任講師(新領域創成科学研究科)は「緊張をほぐしたり、心を落ち着かせるためには深くゆったりとした呼吸をすることが重要。一般的にはクッションを抱きしめることで心が和むといわれており、呼吸と合わせて穏やかな時間が過ごせるのではないか」としている。
ユカイ工学は5日(現地時間)に米国ラスベガスで開幕するテクノロジー見本市「CES2023」にfufulyを出品。展示品の革新性を評価するCESの「イノベーションアワード」を受賞した。
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