しっぽロボットに“プチ”登場 音や声に反応、ペットのような“鼓動音”も
コミュニケーションロボットなどを手掛けるするユカイ工学が、しっぽのついた丸いクッション型ロボット「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)を12月19日に発売する。価格は9000円(税別)。
コミュニケーションロボットなどを手掛けるするユカイ工学(東京都新宿区)は12月14日、しっぽのついた丸いクッション型ロボット「Petit Qoobo」(プチ・クーボ)を19日に発売すると発表した。価格は9000円(税別)。
なでるとしっぽを振って応えるロボット「Qoobo」(クーボ)を小型化したもの。周りの声や音に反応してしっぽを振り、まるで生き物を抱いているようにトクトクと鼓動を感じられる機能を新たに備えた。
Qooboユーザーの「小さいQooboがいたら常に一緒にいたい」という声をきっかけに開発をスタート。3月にクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援金を募り、目標金額の2671%(支援総額1335万9080円、支援者数1330人)を達成。6月から事前予約を受け付けていた。
支援者からは「在宅勤務で仕事している机やキーボードの横に置いて、触って癒されている」「コロナ禍で家で過ごす時間が多く、動物も飼えない環境で寂しかったので購入した」といった声が寄せられているという。
カラーはグリ(灰)、マロン(茶)、ノワール(黒)、ブラン(白)を用意。サイズは280(幅)×210(高さ)×110(奥行き)mm、重さは0.6kg。内蔵充電池で約8時間使用できる。
Qooboは2018年に誕生。ユカイ工学が動物のしっぽを研究し、その動きを再現するプログラムを開発した。「膝に乗せたり抱き上げたりするときにちょうどいい重さやサイズ感、なでた時の手触りにこだわった」(同社)としている。賃貸物件でペットが飼えない人や動物アレルギーの人などが購入し、日本、米国、台湾、香港、シンガポールの累計販売数は1.5万台を突破した。
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