ニュース
サーバなどの維持管理費を3割削減へ 大日本印刷が基幹システムをOracle Cloud化
大日本印刷が基幹システムをオンプレミスとOracle Cloudのハイブリッドクラウド化。サーバの導入や維持管理にかかる費用を3割削減できる見込みという。
大日本印刷は1月17日、販売・購買・在庫の管理などを行う基幹システムをオンプレミスとOracle Cloudのハイブリッドクラウド化したと発表した。これにより、サーバの導入や維持管理にかかる費用を3割削減できる見込みという。
今後はサーバ7台からなるデータベース基盤と、仮想サーバ約600台からなる業務アプリケーション基盤などで基幹システムを運用する。同社はこれまで基幹システムをオンプレミスのみで運用していたが、社内のニーズに応じたサーバの調達など、管理・運用の負担が大きかったという。ハイブリッドクラウド化により、ビジネスの状況に合わせたより柔軟・迅速なシステム構築の実現を見込む。
移行は2021年3月ごろに開始し、11月に完了した。大阪・東京の2リージョンを使うことで耐障害性も高めたという。Oracle Cloudを選定したのは、政府のクラウドサービス認定制度「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度」(ISMAP)の登録サービスであることに加え「価格やこれまで使っていたサービスとの相性など、さまざまな要素を比較した結果」(同社)としている。
関連記事
- リリース直後に1600万リクエスト、押し寄せるbotの大群 「コードギアス」スマホゲームの安定運用を実現したクラウド活用術
リリース直後に大量のアクセスが見込まれたスマホゲーム版「コードギアス」。対する開発元・JOROは従業員数30人ほどの少数精鋭。JOROが大量のアクセスを無事にさばけた背景を探る。 - 「Herokuの対応は遺憾」 Skeb障害、機会損失は1500万円相当 クラウド丸ごと乗り換え約18時間で解決
イラスト発注サービス「Skeb」で発生した障害について、提供元が機会損失の詳細を発表した。「1500万円相当の取引の機会損失が発生した」という。障害の原因はクラウドサービス「Heroku」の問題だが、12月26日時点で詳しい説明を受けていないという。 - 「すずめの戸締まり」制作でもAWSが活躍 レンダリングで活用 エンドロールにも……
11月11日に公開となった新海誠監督の映画最新作「すずめの戸締り」。制作に当たってはレンダリングなどの用途にクラウドサービス「Amazon Web Services」を活用したという。エンドロールにもロゴが……。 - Sky、クラウド型仮想デスクトップの提供基盤にOracle Cloud採用 コスト削減見込み
Skyが、クラウド型仮想デスクトップの提供基盤にOracle Cloudを採用した。コスト削減効果を見込んだ判断という。 - リコー、グループ13社の経理システム基盤をOracle Cloud化 運用コスト半減の見込み
リコーグループ13社が経理業務システムの基盤をOCIに移行。従来はオンプレミスで運用していたが、老朽化などに伴いクラウド化したという。新基盤では年間の運用コストが従来の半分になる見込み。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.