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Teslaは過去最高の増収増益 粗利益率は低下
Teslaの2022年10〜12月期の決算は、売上高は37%増、純利益は59%増の増収増益。だが、世界での自動車の値引き販売で粗利益率は低下した。「数百万台規模の自動車メーカーになるには、価格を手頃にする必要がある」。
米Teslaは1月25日(現地時間)、2022年第4四半期(10〜12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比37%増の243億1800万ドル、純利益は59%増の3億6900万ドル(1株当たり純利益は1ドル19セント)だった。同社によると売上高、純利益、営業利益は同社史上最高だったという。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は241億6000万ドル、1株当たり純利益は1.13ドル)を上回った。
だが、自動車の平均販売価格(ASP)は年々下降しており、粗利益率は2ポイント下がった。
同四半期に、同社としては初めて中国や日本を含む世界で値引き販売を行った。
2日に発表した第3四半期の納車台数は、31%増の40万5278台で、過去最高だった。
Teslaは株主向け書簡で「数百万代規模の自動車メーカーになるには、価格を手頃にする必要がある。ASPは2017年から2022年にかけて半減したが、営業利益は改善している。効率的な工場の建設、車両コストの削減などの成果だ」と説明した。
具体的な予測は公表していないが、「2021年に立てた50%の年間成長率目標に向けて、可能な限り早く生産を拡大する計画」という。発売が遅れている「Cybertruck」は年内には製造開始する計画。次世代モデルについては3月1日のInvestor Dayで発表するとしている。
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