GitHubがSubversionのサポート終了を発表、2024年1月8日まで その後は全面的にGitに注力予定
米GitHubが、GitHub.comとGitHub Enterprise Serverにおける「Subversion」のサポートを打ち切る。2024年1月8日で完全に終了するという。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AGitHubがSubversionのサポート終了を発表、2024年1月8日まで。その後は全面的にGitに注力予定」(2023年1月26日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米GitHubは、GitHub.comとGitHub Enterprise Serverにおける「Subversion」のサポートを、今から約1年後の2024年1月8日で完全に終了することを明らかにしました。
Subversionは、プログラムのソースコードを管理するシステムもしくはその仕組みの名前で、クラアイント/サーバ型のアーキテクチャを用い、常に中央に設けられた1つのリポジトリに対してコードの変更を行う、集中型のバージョン管理システムです。
GitHubでは2010年にSubversionのサポートを開始していますが、当時はSubversionのような集中管理型のバージョン管理システムの方が歴史が長く主流であり、Gitのような分散型のバージョン管理システムはまだ新しい仕組みとして普及の途上にありました。
GitHubブログにポストされた記事「Sunsetting Subversion support」では、「この時点では、分散バージョン管理がいつか主流になれるのかどうか、まだ分からず、Gitが支配的なシステムになるかどうかはさらに不透明でした」(At that point in time, it was not yet clear that distributed version control would eventually take over, and even less clear that Git would be the dominant system. )と当時の様子を振り返っています。
そうした中でGitHubがSubversionをサポートしたのは、当時主流であったSubversionでGitHubを利用してもらいながら、少しずつGitでの管理に移行してもらうためだったと説明しています。
しかし現在では誰もが知るとおり、GitHub.comは圧倒的に人気のソースコード管理サービスとなり、そのほとんどのユーザーがGitを用いています。GitHubによると、Subversionエンドポイントへのリクエストは全体の0.2%とのことです。
Subversionのサポートを終了することで、Subversionをサポートし続けるために必要だったメンテナンスコストが不要になります。その後、GitHubは全面的にGitに注力する予定だとしています。
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