WebIDE「GitHub Codespaces」全ユーザーに無料提供へ 毎月60時間分 「JetBrains」「JupyterLab」もIDEとして選択可能に
米GitHubが、これまで有料プランのユーザーに対して提供していた「GitHub Codespaces」を無料プランユーザーにも毎月60時間まで提供すると発表した。60時間分が無料で使えるのは2コアのプラン。4コアでは30時間が無料で、8コアでは15時間が無料で使える。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]GitHub Codespacesが全ユーザーに無料提供へ、毎月60時間分。JetBrainsとJupyterLabもIDEとして選択可能に」(2022年11月10日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米GitHubは年次イベント「GitHub Universe 2022」の基調講演で、これまで有料プランの「GitHub Team」と「GitHub Enterprise」のユーザーに対して提供していた「GitHub Codespaces」を、無料プランの個人ユーザーにも毎月60時間まで無料で提供することを発表しました。
CodespacesはGitHubの機能として統合されたWebIDEです。GitHubのWebページからワンクリックで開発環境が起動し、コードの編集やデバッグが簡単にできます。
Visual Studio Codeをベースにしているため、コード補完などによるコーディング支援をしてくれる「IntelliCode」、リアルタイムにコードの編集やデバッグ操作などを共有できる「Live Share」機能、ターミナル機能など、Visual Studio Codeの機能は基本的に全て利用可能です。
新しい料金表によると、60時間分が無料で使えるのは2コアのプラン。4コアでは30時間が無料で、8コアでは15時間が無料で使えるようになります。ストレージも15GBまでは無料。
この発表と同時に、Codespacesで利用可能なWebIDEとしてJetBrainsとJupyterLabが追加されることも発表されました(JupyterLabはパブリックベータとして追加)。JupyterLabではGPUの利用もプライベートプレビューとして開始されます。
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