「どうもみなさんこんにちは、かんしんgamesです」――国税庁の外部支局・関東信越国税局が1月31日、ゲーム実況風の動画を公開した。「Kakushin Simulator β版」(カクシンシミュレータ)という激安ゲームをプレイしてみた、という内容の6分19秒の動画だ。
淡々とした口調でゲームを紹介する様子はまさにYouTuberの雰囲気だが、スマートフォンとマイナンバーカードを使った確定申告の便利さが自然に分かる構成。実況スタイルはごく自然で“役所の広報っぽさ”は薄く、記者は笑いながら最後まで楽しく視聴できた。
動画では、男性の実況者が「さて今日やっていくゲームは、これですね」と「Kakushin Simulator」を紹介。静止画と文字が切り替わるだけのシンプルなノベルゲームだ。国税局のオフィスとみられる室内を探検し、アイテムを見つけると、エンディングにたどり着く。
国税庁がゲーム実況風動画を公開するという異例の取り組みに対して反響が広がっており、「実況者がイケボすぎる」(声が良すぎる)といった声も出ている。
同庁は同時に、ジンジャーポークを作るレシピ動画、チーズタッカルビを食べる大食い動画も公開。公式Twitterで「こんにちは! ジンジャーポークを作って、チーズタッカルビをたくさん食べて、ゲームを実況しました。何を言っているのかわからないと思いますが、確定申告はスマホが便利です」と呼び掛けている。
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