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KDDIとソフトバンク、互いの回線を予備にする「デュアルSIM」3月下旬から提供 通信障害や災害の備えに
KDDIとソフトバンクは2月2日、互いの回線を予備として利用できる「デュアルSIMサービス」を3月下旬から提供すると発表した。
KDDIとソフトバンクは2月2日、互いの回線を予備として利用できる「デュアルSIMサービス」を3月下旬から提供すると発表した。通信障害や災害によって回線が利用できなくなった際に、予備回線に切り替えて通信サービスが利用できるようになる。
具体的なサービス内容や料金、申込み方法などは別途発表する予定。
2022年7月に発生したKDDIの大規模障害では、携帯電話が2日間以上使えなくなり、社会インフラとして課題を残した。これを受けて総務省は検討会を開き、通信障害や災害が起きた際に、他社の回線を予備として使うあり方の検討を進めてきた(記事参照)。
検討の中で出てきた解決策の1つが「デュアルSIM」だ。iPhoneやGoogleのPixelをはじめ、複数回線を同時に使える端末は増えてきている。2社の回線を1つの端末で同時に利用できるため、片方が障害や災害で利用不能になってももう一方の回線が利用できる。
今回の取り組みでも、既存のデュアルSIMの仕組みを用いてサービスを提供する。
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