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マスクCEO、Twitterの無料API終了は「悪質なbotの排除」と説明 有料APIは月100ドル程度に
無料APIを2月9日に終了し、有料APIに移行すると突然発表した米Twitter。同社CEOのイーロン・マスク氏は、他のユーザーにリプライする形でAPI有料化について説明。悪質なbotの排除が目的としている。
無料APIを2月9日に終了し、有料APIに移行すると突然発表した米Twitter。API連携しているサービスは企業・個人問わず幅広く存在しており、終了まで残り少ない日数と、影響範囲が広い割に詳細が6日週まで判明しないというデベロッパー/ユーザーフレンドリーではない対応から、日本でも混乱が広がっている。
そんな中、TwitterCEOのイーロン・マスク氏は、他のユーザーにリプライする形で無料APIの終了について説明した。「無料APIは、botを使った詐欺師や、意見を操縦する者に悪用されている。検証プロセスや支払いがないため、悪質なことに使うために、10万個のbotを簡単に起動させることができてしまう」と指摘。
これに対し、検証プロセスを導入しAPIを有料化することで、悪質なbotの大量発生を抑制。「ID認証付きAPIアクセスは月額100ドル程度で済むので、(悪質なbotなどが)とてもきれいになる」としている。
マスクCEOはかねてより悪質なbotの排除を掲げており、収益性改善の目的も大きいとは思われるが、今回の有料化がその具体的な対策になりそうだ。その一方で、実施までの猶予期間の短さやユーザー/開発者への事前のコミュニケーション不足も多く指摘されており、TwitterとマスクCEOには、より積極的な情報発信が望まれているように見える。
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