GMOインターネットグループは、気球型宇宙船「Spaceship Neptune」(米Space Perspective提供)で2024年に成層圏宇宙旅行を行うと発表した。フライト1回分を同社で借り切り、代表の熊谷正寿氏を含む8人で飛び立つ。
Spaceship Neptuneの成層圏フライト貸切利用は、日本企業として初という。
Spaceship Neptuneは、スペースバルーン、予備降下システム、カプセル(有人コンパートメント)で構成。時速19キロでゆっくり上昇し、約2時間かけて高度約30kmの成層圏に達する。水素を使って推進するため、二酸化炭素排出は出ない。
カプセルは与圧されており、8人の旅行者とパイロット1人がゆったり座れる。バーカウンターや照明・音響システム、フライトデータを表示するスクリーンも設置。旅行者はカプセル内を自由に移動でき、Wi-Fiも利用できるという。総フライトは6時間(往復4時間、成層圏浮遊2時間)。
最初の商用飛行は2024年後半の予定だ。日本で代理店を務めるH.I.Sの特設サイトによると、1人当たりの料金は12万5000ドル(約1600万円)。04年のフライトは完売しているという。
GMOは「グループ全体として、空や宇宙空間に広がるビジネスの舞台を体感し、次世代エアモビリティの最先端技術革新につなげるべく」フライト参加を決めたとしている。
関連記事
- 成層圏への旅、HISが18日発売 価格は約1600万円 高高度気球で約6時間のフライト
エイチ・アイ・エスは、「宇宙の入り口」(高度約30kmの成層圏)までの旅を1月18日から販売する。料金は1人当たり12万5000ドル(1ドル=129円換算で、約1607万円)の他、手配料金として55万円などが必要。 - SpaceX、初の民間人宇宙旅行Inspiration4 無事地球に帰還
民間人だけでは初の宇宙旅行「Inpiration4」の4人が無事に地球に帰還した。9月15日に打ち上げられた宇宙船「Crew Dragon」は3日間の軌道周回後、18日午後7時6分にケネディスペースセンター沖に着水した。 - 前澤さん搭乗の宇宙船、打ち上げ成功 ISS到着は午後11時ごろ予定
実業家の前澤友作さんが乗るロシアの宇宙船「ソユーズ」の打ち上げが成功した。日本の民間人がISSに滞在するのはこれが初。前澤さんは満面の笑みで宇宙に旅立った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.