“Twitter危機”mixiに追い風 新規登録「通常の8倍超」の日も つながりすぎない良さ(2/2 ページ)
Twitterの先行きを不安視したユーザーの熱視線を浴びているのが、国産SNS「mixi」だ。最近、Twitterに何かあるたびに話題に上り、トレンドワードの常連になっている。その良さとは?
22年秋、mixi内で行われたユーザーアンケート(10月28日〜11月12日にmixiにログインした2256人が回答)によると、7割のユーザーが毎日、2割が週に数回ログインしていた。
利用デバイス(複数回答)は、スマートフォンの公式アプリが53.9%、PCが48.9%と、PC率がとても高い。アンケート結果にユーザーの年齢層は書かれていないが、00年代にPCからmixiを使っていたユーザーがそのまま使い続けているケースが多そうだ。
最もよく使われているサービスは、Twitterライクな短文投稿機能「mixiボイス」(63.6%)。2位は「mixi日記」(46.4%)、3位は「mixiニュース」(42.2%)だった。
つながりすぎないSNS
筆者の友人にも、mixi日記を頻繁に更新しているアクティブユーザーが何人かいる。20代のころmixiを使っていた、40代の友たちだ。
FacebookやTwitterでは多くの人とつながりすぎてしまい、自由につぶやけなくなったが、mixiなら気心知れた一部の友人しかつながっておらず、好きなことを書ける、と彼らは言う。
実名前提のFacebookと違ってmixiは半匿名だから、仕事のつながりが持ち込まれにくい。公開範囲をマイミク限定にすれば、Twitterより拡散・炎上しにくい。ユーザー数が少ないので、投稿が更新されるペースもゆったりしている。mixiは、大人のネットユーザーにちょうど良いSNSなのかもしれない。
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