TwitterのAPI呼び出し回数エラー、原因は「従業員が誤ってデータ削除」との報道
Twitterで2月9日午前7時ごろから続いている不調。「API呼び出しの回数制限を超えました」と表示されるエラーの原因は、従業員が誤って関連データを削除したことだと米メディアが報じた。このサービス担当チームは昨年11月に退社したという。
米Twitterも認めたプラットフォームで2月9日午前7時ごろから続く不調。10日の午前7時現在、幾つかの問題は解消されたが、公式アカウントから復旧したかどうかの発表はまだない。
そんな中、Twitterの動静を追っている米メディアPlatformerは現地時間の9日、「API呼び出しの回数制限を超えました」と表示されるエラーの原因が、Twitter API v2のレート制限を設定する社内サービスのデータを、従業員が誤って削除してしまったことだと報じた。このサービスを担当していたチームは昨年11月にTwitterを去ったという。
「Elon Musk fires a top Twitter engineer over his declining view count」(イーロン・マスク氏は、ビュー減少を理由にトップエンジニアを解雇する)というタイトルのこの記事では、マスク氏がTwitterを買収してからの社内の状況を、従業員への取材に基づいて報じている。
記事によると、マスク氏は自分のツイートを見る人が減少していることを心配し、現状把握のためにエンジニアやアドバイザーを招集したが、Googleトレンドのデータに基づいてマスク氏の人気のピークが過ぎたと説明したエンジニアをその場で解雇したという。
マスク氏がこのように衝動的に従業員を解雇するため、チームごと消滅するサービスもあるという。そうしたサービスを、既に過負荷状態の別のチームが引き継いでおり、「考古学者のようにコードを掘り下げ」状況を把握するところから始めなければならないと従業員の1人は語った。
Twitterの従業員らは従来、社内Slackで情報交換していたが、(Slackは幹部が閲覧可能なので)現在はSlackはゴーストタウン化しており、E2EEサポートのSignalやWhatsAppで会話しているという。
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