「ゆっくり実況」商標の出願拒絶に「喜ばしい進捗」とドワンゴ 「弊社の見解とおおむね一致」
特許庁がドワンゴによる「ゆっくり実況」「ゆっくり劇場」「ゆっくり解説」の文字商標登録を拒絶した件を巡り、同社が「喜ばしい進捗」とコメントした。
特許庁がドワンゴによる「ゆっくり実況」「ゆっくり劇場」「ゆっくり解説」の文字商標登録を拒絶した件を巡り、同社は2月16日、公式Twitterアカウントで「喜ばしい進捗」とコメントした。
ゆっくり茶番劇の騒動を巡っては、2022年5月に動画投稿者の柚葉さんが「ゆっくり茶番劇」の商標権取得を発表。柚葉さんは最終的に商標権抹消登録申請書を提出したが、ドワンゴは「ネット動画のジャンル・カテゴリーを表す表示として一般的に使用されていることを理由に特許庁が商標登録を拒絶すれば、誰も商標登録できないことが明らかになる」として、ゆっくり実況などを商標出願していた。
ドワンゴは今回の拒絶に対し「拒絶理由通知で示されている内容は弊社の見解とおおむね一致している。このような判断が示されたことを歓迎する」としている。
特許庁が登録を拒絶したのは7日。拒絶理由通知書によれば、「本願商標をその指定商品・役務に使用しても、これに接する需要者等は、当該商品・役務が『ゆっくりしていってね!!!』や『ゆっくり』と称されるイラストや、日本語音声合成ソフトから生成された音声が用いられている、ゲーム等の様子を実況する動画であることを表したものと認識するにとどまるものとみるのが相当であって、自他商品・役務の識別標識としての機能を果たし得ない」などと判断したという。
一連の動向について、ドワンゴは「そもそも『ゆっくり○○』は動画のジャンルやカテゴリー、動画の内容を示す表示として広く一般に使用されており、特定の企業や個人が独占すべき文字列ではない、と考える」と改めて自社の方針を示している。今後、追加の対応を取るかは検討中という。
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