JAL、サウナ特化の新サービス LiDARで室内監視、満室かどうかアプリで分かる
日本航空(JAL)とアクティアは、サウナ室内の混雑状況を可視化するクラウド型サービス「TOKYO SAUNIST」をリリースする。サービス提供開始は2023年4月頃を予定している。
日本航空(JAL)とアクティアは2月20日、サウナ室内の混雑状況を可視化するクラウド型サービス「TOKYO SAUNIST」を発表した。サービス提供開始は2023年4月頃を予定している。
TOKYO SAUNISTは、サウナ室前に設置される3D-LiDARセンサで人の動きを検知し、集約したデータを基にサウナ室内の混雑状況やビッグデータをサウナ利用者、または施設管理者に提供する。両社によると、混雑状況を可視化することで、利用者は時間帯や利用施設を選択でき、施設では混雑の平準化、状況に合わせたスタッフ配備が可能としている。
サウナの利用者向けツールとして、どこにいてもリアルタイムで館内の混雑状況を確認できる「TOKYO SAUNISTアプリ」の提供を予定する。スマホからサウナ室の状況を確認でき、時間帯の調整や空いている施設を選べるという。今後は、お気に入りの機能を登録できるログイン機能や、位置情報と連動した自動サウナ利用記録機能も追加する見込みだ。
施設管理者向けには「TOKYO SAUNISTダッシュボード」を提供予定で、リアルタイムでの利用人数の把握、日単位・週単位での簡易集計機能や過去のデータ参照、CSVファイルでのローデータのダウンロードなどの分析が可能となる。
サービス開発ではリーン・スタートアップ方式を採用し、MVP(Minimum Viable Product)を制作。その後プロトタイプ(β版)を開発し、実証実験を行った。また開発にあたり、開発環境はAlibaba Cloud、検証端末はサムスン電子ジャパン(Galaxy)、技術支援はSICK、実証実験はテルマー湯の支援を受けている。
JALはこれまで、サウナを目的に旅をする「サウナツーリズム」を核とした商品販売やサービスを展開。今回は、JALのデジタル技術を核とした事業開発を行うJAL Innovation Labとアクティアがコラボし、JALのサウナマーケティングにおける強みや知見と、テクノロジーのシナジー効果を狙う。
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