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AWSとHugging Faceが連携を強化 「生成系AIをよりアクセスしやすく、費用対効果が高いものに」
米AWSが、オープンソースコミュニティー「Hugging Face」を運営する米Hugging Faceとの連携を強化。「2社が協力し、生成系AIをよりアクセスしやすく、費用対効果の高いものにする」という。
米AWSは2月21日(現地時間)、オープンソースのAIコミュニティー「Hugging Face」を運営する米Hugging Faceとの連携を強化すると発表した。ChatGPTやStable Diffusionといった生成系AIの流行を踏まえ「2社が協力し、生成系AIをよりアクセスしやすく、費用対効果の高いものにする」(AWS)という。
機械学習サービス「Amazon SageMaker」や仮想マシン「Amazon EC2」などの機能を強化。深層学習や機械学習向けに開発したチップ「AWS Trainium」「AWS Inferentia」を搭載したサーバで、Hugging Faceにあるモデルの微調整・デプロイをしやすくする。これにより、生成系AIを活用したアプリケーション開発をより少ないコストで加速できるとしている。
Hugging Faceは機械学習モデルやデータセットなどを共有するコミュニティー。昨今では画像生成AI向けの学習済みモデルなどを配布する場にもなっている。AWSは2021年にもHugging Faceユーザーに向けたAmazon SageMakerの機能強化を実施している。
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