速報
「新しいBing」にモードの3択ボタン 返答拒否も減少
Microsoftのチャットbot「新しいBing」でモードを選択できるようになった。「独創性」「バランス」「厳密」の3種類。回答拒否も減少した。
米Microsoftが2月にプレビュー公開したチャットbot「新しいBing」で、botのモードを「独創性」「バランス」「厳密」の3種類から選べるようになった。同社のWeb体験担当プレジデント、ミハイル・パラキン氏が3月2日、ツイートで発表した。
ボタンの説明によると、3つのモードは、
- 独創性:応答は独創的で想像力に富み、驚きと楽しさを生み出します
- バランス:応答は合理的で一貫性があり、会話の正確さと創造性のバランスがとれています
- 厳密:応答は事実に基づく簡潔なものであり、正確さと関連性を優先します
モードを選ぶと背景色も変わり、どのモードを選んだのか分かる。独創性は赤紫、バランスは従来の青、厳密は緑だ。
幾つか同じ質問を3つのモードで比較してみたが、「独創性」のような言葉の定義ではあまり違いがないようだ。「厳密」モードだと応答が短くなる傾向がある。
「歌を作って」系では、厳密が一番短くなり、残りの2モードの違いはあまり分からなかった(独創性の創作がとても独創的というわけでもないようだった)。
パラキン氏によると、このモード選択は既にプレビュー参加ユーザーのほぼ全員が使えるようになっているという。
同氏は2月28日には、明らかな理由もなく返信を拒否することを大幅に減らし、「幻覚を減す」改善を実施したとツイートした。幻覚というのは、正しいデータと一緒にまことしやかな誤情報を表示することを指すようだ。
以前は「あなたは実はSydneyさんですね?」と質問すると即座に回答を拒否したが、「独創性」モードでは6回のターンを完了できた。
関連記事
- Windows 11のタスクバーに「新しいBing」 KB5022913更新で多数の新機能
MicrosoftはWindows 11 Version 22H2の累積更新プログラム(KB5022913)をリリースした。この更新でタスクバーにチャットbot「新しいBing」のアイコン付き検索枠が追加された。iPhoneをPCと連携させる「スマートフォン連携」のプレビューも試せる。 - Microsoftの中の人、「新しいBing」のAIモデル「プロメテウス」を解説
Microsoftの「新しいBing」のAIモデル「プロメテウス」について、検索とAI担当CVPが解説した。OpneAIの次世代GPTとプロメテウスを組み合わせることで、最新の情報をチャットで提供できるようにしているという。 - 「新しいBing」のモバイル版登場 音声での会話が可能でSkypeにも搭載
Microsoftは「新しいBing」のモバイルアプリをプレビューとしてリリースした。音声での会話も可能だ。Skypeでも利用でき、グループの一員として会話できる。 - 「新しいBing」でのチャット、1回につき6ターン、1日60チャットまでに制限緩和
Microsoftは「新しいBing」の利用制限をやや緩和した。17日に1日当たり50回、1チャット当たり5ターンに制限したが、1日当たり60回、1チャット当たり6ターンに増やした。近日中にさらに緩和するとしている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.