Twitterの不調は「Twitter APIを破壊するような悪い構成変更」が原因──Platformer報道
Twitterのサービスがまた不調になっている原因は、「Twitter API」の構成変更作業でのミスだとPlatformerが報じた。同社はこのAPIへの無料アクセスを停止する計画だ。このプロジェクト担当エンジニアはたった1人という。
米Twitterのサービスが3月7日未明から不調なのは、Twitter APIへの無料アクセスを停止するプロジェクトでのミスが原因──。Twitterの最近の動向を追っているメディア米Platformerが7日、Twitterの従業員による情報としてそう報じた。
Platformerによると、このプロジェクトを任されたサイト信頼性エンジニアは1人だけ。Platformerに情報を提供した従業員によると、このエンジニアが「基本的にTwitter APIを破壊してしまう」「悪い構成変更」を行ったという。この変更が社内に連鎖的な影響を与え、多数の内部ツールと公開APIが停止したとしている。
Twitterに出資している著名VCのマーク・アンドリーセン氏がTwitterの問題がトレンドになっていることを示す画像をツイートしたのに対し、イーロン・マスクCEOは「APIの小さな変更が大きな影響を与えた。コードスタックは非常に脆弱なものだ。最終的には完全な書き直しが必要だ」とリプライした。
現在の従業員の1人はPlatformerに対し、従来のTwitter(のシステム)にはあまりにも多くの技術的問題があるため、何か変更を加えるとすべてが壊れてしまうと語った。
Twitterでは1月下旬から、たびたび障害が発生している。大きなものとしてはこれが6件目だ。マスク氏は同社を買収した後、数回にわたって大規模な従業員の削減を行ってきた。Platformerによると、従業員の90%が解雇されたという。
関連記事
- Twitterで一時障害 リンクに飛べずAPIエラー、投稿した画像が表示されないなど
3月7日未明からTwitterで複数の障害が発生。スマートフォンアプリからツイート内のリンクにアクセスしようとすると、APIに関連するエラーが表示される他、投稿した画像が表示されないなどの不具合が確認された。現在は復旧している - Twitter APIの話ってどうなりました……? 「今後数週間で段階的にアップデートします」
Twitter APIの有料化を巡り、混乱が続いている。13日には「数日後にアップデートする」としていたが、18日には「数週間で段階的に実施」とツイート。23日になっても新規情報はない。 - 「フォローできない」「Twitterくんさぁ……」 障害連発でTwitterユーザーから不満続出
2月9日の早朝からTwitterで複数の障害が発生。一部は解消されたがユーザーは同時多発的な障害に見舞われた。Twitterでは大規模な仕様変更を続けておりそれに伴う不具合も増加していた。今回の大規模障害で、TwitterやCEOのイーロン・マスク氏に不満の声を上げる人が増えている。 - Twitterに障害 Web版などで強制ログアウトからログインできない状態に【追記あり】
12月29日午前10時ごろから、Twitterにログインしづらい障害が発生している。Webブラウザ版ではログインが強制的に解除され、その後ログインできない事象が確認されている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.