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Skeb、「フレンドリー詐欺」に注意喚起 一体どんな手口? 詐欺師を公表する機能も実装
クリエイターに有償でイラストなどを発注できるサービス「Skeb」を提供するスケブは、「フレンドリー詐欺」と呼ばれる不正行為について注意喚起した。一体どのような手口か。
クリエイターに有償でイラストなどを発注できるサービス「Skeb」を提供するスケブ(東京都港区)は3月9日、「フレンドリー詐欺」と呼ばれる不正行為について注意喚起した。Skeb内で増加傾向にあるという。
フレンドリー詐欺とは、クレジットカードで商品を購入したにもかかわらず、「購入した覚えがない」とカード会社に連絡して代金を踏み倒す不正行為。Skebでは2018年から100件以上フレンドリー詐欺が発生しており、そのほとんどが海外ユーザーによるものだという。Skebでは対策のため、フレンドリー詐欺を行ったユーザーのページにはそのことを明示する表示を実装した。
他のサービスでも同様のトラブルが発生する可能性を考え、フレンドリー詐欺を行ったユーザーの公表を決めたと説明。なお、フレンドリー詐欺などチャージバックを悪用した行為が起きた際、Skebではクリエイターに返金を求めることはないという。
スケブは「フレンドリー詐欺が発生した場合、責任は見抜けなかった加盟店(Skeb)にあるとされる。クリエイターへの返金は求めないため、フレンドリー詐欺の被害額1万円分を補填するのに、15万円分の収益が使われる」と説明。なお、フレンドリー詐欺を行ったユーザーへのアカウント削除や該当カードの決済停止といった措置は以前から実施している。
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