検索
連載

サイフォン式も登場で高級化進む 「コーヒーメーカー」の進化と矛盾知らないと損!?業界最前線(2/5 ページ)

タイガー魔法瓶が2023年1月、サイフォン式コーヒーメーカー「サイフォニスタ」で高級コーヒーメーカー市場に参入した。総務省の家計調査によるとコーヒーの消費量は2010年以降ほぼ右肩上がりだ。コーヒーメーカー市場は、今後どのように進化していくのだろうか。

Share
Tweet
LINE
Hatena

伸び続ける“おうちコーヒー“需要

 嗜好品として人気の高いコーヒーを毎朝飲むという人も多いはずだ。事実、コーヒー市場は長く成長を続けている。総務省の家計調査によるとコーヒーの消費量は、緩やかではあるが10年以降ほぼ右肩上がりとなっており、日常的にコーヒーを楽しむ人が増えているのが分かる。


1世帯当たり年間のコーヒー購入数量・平均価格は、10年以降ほぼ右肩上がり(出典:総務省統計局、家計調査を元に筆者が作図)

 コーヒー人気が続いているのにはいくつかの理由がある。1つが00年代前半に始まったサードウェーブコーヒーブームだ。サードウェーブコーヒーとは、フレッシュなコーヒー豆をやや浅煎りして淹れたもので、やや盛り下がっていたコーヒーの消費量を上向きにした。またこの頃より、ミルを搭載した家庭用の全自動コーヒーメーカーが続々と登場している。

 さらに13年には、セブン-イレブンが「セブンカフェ」を始めるなどコンビニコーヒーがスタート。これがコーヒーを常飲する習慣を生み出し、ブームに引っ張られるように家庭用コーヒーの出荷数も増えている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る