オールドコンデジが若者の間で流行しているらしいので自室から発掘してきた:荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/9 ページ)
デジカメレビュー歴29年。デジカメ老人会の荻窪圭さんによるオールドコンデジ講座。当時の状況から購入時に気をつけたいこと、スマホ連携の方法、おすすめ機種まで一挙紹介。
オールドコンデジはバッテリーに注意
ゼロ年代と一言で言うと簡単だが、仮に03年だとするともう20年前である。一番問題となるのはバッテリーだ。
当時のコンパクトデジカメのバッテリーは大ざっぱにいって2種類。汎用電池を使うものと専用のリチウムイオンバッテリーを使うものだ。
汎用電池というのは単三とか単四の電池。それならアルカリ乾電池を用意すればいいし、ニッケル水素充電池があればその方が経済的だしゴミも出ない。
アルカリ乾電池とニッケル水素充電池は初期電圧や電圧降下特性が異なるが、ゼロ年代のカメラならニッケル水素充電池の特性を考慮した設計になってるはずなので、ニッケル水素充電池をおすすめしたい。
ゼロ年代に入ると、リチウムイオン充電池が中心になった(エントリー向けに単三形乾電池で動作する機種も残ったけど)。
中には複数のバッテリーが使えるカメラもある。
例えば「COOLPIX 4500」は専用のリチウムイオン充電池と「2CR5」というリチウム電池のどちらでも使えるのが良い点だった。今回リチウムイオン充電池がどうにもこうにもご臨終してたようで再充電できなかったが、代わりに2CR5を使えたので事なきを得たのだった。
リチウムイオン充電池の場合はちょっと厄介だ。
もしそのリチウムイオン充電池がちょっとでも膨らんでいたら再充電してみようと思わないこと。長年の放置によって過放電が起きてると思われるから。こちらのMONOistの記事が参考になる。
長年使わないで放置するとバッテリーは劣化していくわけで、今回、製品に付属する充電器で再充電を試みたけれども、生き返らないバッテリーが何割かあった。古いデジカメ用バッテリーは入手も難しいので、最初にチェックすべきはそこだ。
とりあえず一晩くらい充電してみるのがいいかと思う。
バッテリーのリスクがないのは単三形乾電池4本で動く製品。ただ当時の主力モデルや薄型軽量モデルはリチウムイオン充電池に移行していたのでそこは悩ましいところだ。
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