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AIは業務でどこまで使っていいの? クラスメソッドが社内ガイドラインを全文公開 「参考になれば」
クラスメソッドが、大規模言語モデル「GPT-4」といったAI活用に関する社内ガイドラインを策定した。開発者向けブログ「DevelopersIO」で全文を公開している。
SIerのクラスメソッド(東京都港区)は3月15日、大規模言語モデル「GPT-4」といったAI活用に関する社内ガイドラインを策定した。開発者向けブログ「DevelopersIO」で全文を公開している。「社内でもAIサービスの利用について方針がほしい、という声が上がってきており、それに応えた」(同社)
ガイドラインは文章生成AI、コード生成AI、画像生成AIなどの利用を想定したもの。業務に直接関係しない情報を使った検証は認めているが、業務利用には上長の許可が必要としている。ただし業務利用する場合も、入力情報がAIの学習に活用されるサービスについては、業務データの入力を避けることなどを定めている。
AIを活用したサービスを提供する場合の注意点なども明記。「AIが生成したものであることを明記し、内容については参考程度にする断りを入れること」や、文章コンテンツの粗製乱造をしないことなどを定めている。ブログでは、各項目を制定した意図なども別途解説している。
「急激なAIサービスの普及に伴い、ルール作りをどうするか考えている企業も多いのでは。 参考の一助となれば幸い」(同社)
クラスメソッドはAWSを活用したシステム開発などを手掛けている。同社自身も3月16日から対話AI「ChatGPT」導入や活用のコンサルティングを開始している。
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