Twitterのソースコードの一部がGitHubに流出 DMCA申請で削除済み
Twitterのソースコードの一部がGitHubで無断で公開されていたと複数メディアが報じた。GitHubはTwitterからのDMCA申請に応じ、既にコードを削除した。Twitterはコードを公開した「FreeSpeechEnthusiast」の特定も求めている。
米Twitterのソースコードの一部がGitHubで公開されていたが、Twitterがデジタルミレニアム著作権法(DMCA)を申請し、削除されたと米New York Timesなどが3月26日(現地時間)、裁判所への提出書類に基づいて報じた。
書類によると、Twitterは24日にGitHubにDMCAを申請し、「FreeSpeechEnthusiast」(言論の自由を愛す者という意味)というアカウントのユーザーがTwitterのソースコードの一部を無許可で公開しているとし、コードの削除とこれを公開した人物の特定を求めた。
GitHubは同日中にコードを削除した。FreeSpeechEnthusiastのアカウントはまだ存在する。
Twitterのイーロン・マスクCEOは以前、31日におすすめツイートに関する全コードを公開すると予告しているが、GitHubが掲載しているDMCAの内容によると、削除したのは「Twitterのプラットフォームと内部ツールの専有ソースコード」という。
FreeSpeechEnthusiastの活動履歴を見ると、GitHubに参加したのは今年の1月で、2月と3月には活動していない。つまり、ソースコードを公開したのは1月とみられる。
マスク氏はTwitterを買収する前からTwitterを言論の自由の場にすると主張していた。
New York Timesによると、Twitterの幹部はコードを公開したのは昨年退職した従業員ではないかと推測しているという。Twitterではマスク氏による440億ドルでの買収以来、従業員の約75%が解雇あるいは退職している。
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