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JOLED、民事再生手続きを開始 再生目指すもパネル製造からは撤退
有機ELディスプレイを手掛けるJOLEDが民事再生手続き開始の申し立てを行った。ジャパンディスプレイの支援を受けることが決まったものの、製造・販売からは撤退する。
印刷方式の有機ELディスプレイを手掛けるJOLED(ジェイオーレッド)は3月27日、東京地方裁判所に民事再生手続き開始の申し立てを行ったと明らかにした。ジャパンディスプレイの支援を受けることが決まったものの、有機ELパネルの製造・販売からは撤退する。
JOLEDは、15年1月にパナソニックとソニーの有機EL開発部門を統合して設立した専業パネルメーカー。19年に世界初の印刷方式量産ラインを稼働したが、想定以上のコストと時間が掛かったうえ、世界的な半導体不足、競争の激化などの影響もあり厳しい状況が続いていた。
同日ジャパンディスプレイとの間で技術開発ビジネスについては支援を受けることで合意した。一方でディスプレイの製造、販売ビジネスからは撤退する。
「このまま自力で事業継続しても能美事業所や千葉事業所の撤退費用も捻出できなくなり、地域に多大な迷惑をかけることが想定された。裁判所の関与の下で事業再生を図ることが適切と判断した」(JOLED)
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