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現場の“紙業務”をなくしてデジタル化する「カミナシ」、30億円調達
店舗・現場の業務をデジタル化するSaaS「カミナシ」を手掛けるカミナシが30億円の資金を調達。IoTやAIへの投資や人材採用に充て、サービス開発の強化につなげるという。
小売・製造業のDX支援サービス「カミナシ」を手掛けるカミナシ(東京都千代田区)は3月29日、ベンチャーキャピタルなどから約30億円の資金を調達したと発表した。資金はIoTやAIへの投資や人材採用に充て、サービス開発の強化につなげるという。
みずほフィナンシャルグループのみずほキャピタルといったベンチャーキャピタルから約25億円、みずほ銀行などの金融機関などから約5億円調達した。これにより、同社の累計調達金額は約44億円になった。
同社は2016年に創業し、製造や飲食、小売業といった店舗・現場の紙業務をデジタル化するカミナシを20年から提供している。23年3月29日時点で、 飲食チェーン「ロイヤルホスト」「天丼てんや」を手掛けるロイヤルフードサービスなど約300社が、7000カ所超の店舗や業務現場で導入しているという。
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