漏えいデータから分析、業界別“ガバガバパスワード”集 海外セキュリティ企業が公開(1/4 ページ)
情報漏えいしたことがある大企業は、どんなパスワードを使っているのか──リトアニアのセキュリティ企業が、実際に漏えいした経験のある500社のデータを基にした業界別ランキングを公開。米国や日本、中国、インド、英国など世界31カ国からデータを集めたという。
リトアニアのセキュリティ企業Nord Securityは3月30日、情報漏えいしたことがある企業のデータを基に、世界31カ国の大企業で働くビジネスマンが、仕事でよく使うパスワードのランキングを発表した。米国や日本、中国、インド、英国などからデータを集めたという。
「テクノロジー・IT」「航空・宇宙」など20業界でランキングを公開。例えばテクノロジー・IT業界の1位は「123456」だった。2位は「password」で、3位は「aaron431」。TOP10には「research」(4位)、「linkedin」(7位)、「社名や部署名(もしくはそれを一部変更したもの)」(12位)などもあった。
航空・宇宙業界も1位は「password」。2位は「社用メールアドレスのドメイン」、3位は「社名や部署名(もしくはそれを一部変更したもの)」だったという。TOP20には「opnesesame」(6位)、「baseball」(16位)、「harley」(17位)などもあった。
自動車業界の1位は「123456」。2位は「12345」で、3位は「password」だった。TOP20には「penispenis」(8位)、「tiffany」(11位)、「diablo」(12位)などもあった。
化学業界の1位は「123456」だった。2位は「password」、3位は「pass1」だった。TOP20には「welcome」(13位)、「vacation」(19位)などもあった。
製造・建設業の1位は「社名・部署名の一部」。2位は「123456」、3位は「password」だった。TOP20には「linkedin」(16位)などが入った。
消費財業界の1位は「marino」だった。2位は「passport」、3位は「123456」だった。TOP20には「Argentina」(4位)や「dummies」(6位)、「Chile」(9位)などが入った。
関連記事
- 全員に管理者権限、パスワードは全部共通、脆弱性は放置…… ランサム攻撃受けた大阪急性期・総合医療センターのずさんな体制
2022年10月末にサイバー攻撃を受けたことで話題になった大阪急性期・総合医療センターが、同件の調査報告書を公開。同センターのずさんな管理体制が明らかになった。 - 2022年、日本で最も使われたパスワード 2位は「password」、1位は?
2022年に最も使われたパスワードは?──セキュリティ企業が調査結果を発表した。日本の2位は「password」。1位は? - 謎の文字列「1qaz2wsx」 漏えいした日本のパスワードに頻出するワケ
ソリトンシステムズが発表した「日本人のパスワードランキング2021」。その4位に「1qaz2wsx」がランクインしている。他のパスワードとテイストが若干異なるが、一体何の文字列だろうか。 - 21年に漏えいした日本のパスワード、2位は「password」 1位は? ソリトンシステムズ調査
ソリトンシステムズが日本人が利用するパスワードランキングを発表した。2021年に発見された情報漏えい事件から分析したところ、1位は「123456」だった。 - 2021年に最も使われたパスワード、世界1位は「123456」 日本の1位は?――Nord Security調べ
パスワード管理ツール「NordPass」を提供するパナマのセキュリティ企業であるNord Securityは、2021年で最も使われたパスワードのランキングを発表。その結果、世界50カ国での1位は「123456」であることが分かった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.