布面積が足りない“フェイクシャツ”は本当にWeb会議で使えるのか? ジムトレーナーの弟と検証してみた(1/2 ページ)
よだれかけのような見た目をした「フェイクシャツ」と呼ばれる商品を見つけた。暑がりの人に向けた商品で、これを着て上にジャケットを着れば普通のシャツと同じように見えるという。実際に買って検証してみた。
1月ごろ、いつもように記事のネタを探していると「フェイクシャツ」と呼ばれる商品を楽天市場で見つけた。ワイシャツのように襟やボタンがついているが、肩回りや胸の部分に布がしかない。一体何に使うのかと思えば、どうやらリモートワークをするビジネスマン向けの商品らしい。
楽天の商品ページにある説明は以下の通り。「上着を羽織ればまるでワイシャツを着ているかのようなフェイクシャツ。袖もないので洗濯もアイロンも簡単。暑がりさんやリモートワークにぴったりです」。つまり、リモートワーク中にワイシャツ着なければいけないけど暑くて着たくない、そんな人にうってつけのシャツのようだ。
「世の中いろいろな商品があるんだなぁ」と思い、商品ページから離れようとしたが、このシャツにはまだレビューが付いていないことに気が付いた。商品価格は2269円(送料込み)。これを買う予算があるなら、袖付き普通のシャツを買った方が使いやすいのは間違いないだろう。なぜなら布面積が少なすぎるからだ。それだけの理由だが、おそらくほとんどの人が同じように考えるのではないか。だから誰も買わないのも納得できる。
……そう思っていたはずだが、気付けば記者は購入ボタンを押していた。記者という仕事の性なのか、湧き出てきた好奇心にあらがえなかった。というわけで、おそらく世界初となるフェイクシャツのレビューを行う。果たしてWeb会議でバレずに使えるのだろうか。
購入後、早速問題発生 誰に着てもらう?
商品は2月下旬ごろに着弾。332×225mmサイズの封筒にシャツのみが入っており、とてもシンプルな梱包だった。そしていざ実際に着てみようと思った矢先、一つの問題に気が付いた。それは、記者自身は別に記事で上裸をさらしたくないということだった。
Tシャツを着てレビューをするか? それとも今から鍛えて映える体に仕上げるか? あれこれ考えている間に時間はたち、気が付けば3月下旬に。このまま没ネタにしてしまうかと思ったとき、妙案が浮かんだ。そうだ、弟に頼もう。
記者の弟は、以前「フィジーク」と呼ばれるボディビル競技に出場したことがある。フィジークとは「海が最も似合う男」というコンセプトのもと、肩幅や細いウエストなどの美しさを競う種目。弟が競技に出場した際、その姿を写真で見たがそれはもうすごい筋肉であった。弟は現在もパーソナルトレーナーの仕事をしており、体は引き締まっているはずだ。
というわけで、弟のこの記事企画について説明し、出演をオファー。焼き肉をごちそうすることを条件に快く依頼を引き受けてくれた。商品購入から約2カ月、満を持してフェイクシャツのレビューの準備が整った。そして3月某日、弟を家に呼び早速フェイクシャツを着てもらった。
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