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NTT東西の「フレッツ光」大規模障害、原因は特定のサーバから届いた“特殊なパケット”だった(1/2 ページ)

3日午前中に発生した「フレッツ光」と「ひかり電話」の障害ではNTT東日本、NTT西日本を合わせて最大約44万6000件に影響が出た。原因は新しい加入者装置に特殊なパケットが届いたことだった。

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 4月3日の午前中に発生した「フレッツ光」と「ひかり電話」の障害ではNTT東日本、NTT西日本を合わせて最大約44万6000件に影響が出た。原因は新しい加入者装置に特殊なパケットが届いたこと。ただし「アタックである可能性は限りなく低い」としている。


障害はNTTビル内の加入者収容装置で発生した(NTT東日本の資料より)

 障害が発生したのは午前7時10分ごろ。複数のNTT局舎内にある加入者収容装置が特殊なパケットを受信後にリブートした。フェイルオーバー機能が働き、自動的に別の装置に切り替わったものの、そちらも同じ障害が発生した。

 NTT東では49拠点89台、NTT西は21拠点27台の加入者収容装置で同時に障害が発生し、ネット接続サービスの「フレッツ光」と光回線を使う電話サービス「ひかり電話」が一時つながりにくい状態になった。ひかり電話は緊急通報にも支障をきたし、消防庁が公式Twitterアカウントで「携帯電話や公衆電話の利用、消防への直接駆け込み」を促すツイートを発信するなど各方面が対応に追われた。

 NTT東日本の影響範囲は東京や神奈川、埼玉など幅広い。ソフトバンクなどが提供しているフレッツ網を利用した光アクセスサービスを含め、最大で約35万9000件、ひかり電話で約18万6000件に影響が出た。つながりにくい状況は一部で約3時間後の午前10時8分まで続いた。


NTT東日本エリアの障害発生概要

 NTT西日本エリアでも大阪、滋賀など10府県で光アクセスサービスとひかり電話で障害が発生し、ネット接続は約8万7000件、ひかり電話は約4万7200件に影響が出た。こちらは約1時間半後の午前8時49分に復旧している。

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