パナ子会社から小型スイッチャー B5サイズで複数のIP規格に対応 ウェビナーやライブイベントに
パナソニック コネクトは3月30日、コンパクトライブスイッチャー「AV-HSW10」を発表した。教育現場のハイフレックス型授業や企業のウェビナー、ライブイベントなどを想定しており、2023年第3四半期の発売を予定する。
パナソニック コネクトは3月30日、コンパクトライブスイッチャー「AV-HSW10」を発表した。教育現場のハイフレックス型授業や企業のウェビナー、ライブイベントなどでの使用を想定。2023年第3四半期の発売を予定する。
「AWHS50」の後継モデルで、B5サイズ相当のボディを採用。T型フェーダー、オンスクリーンディスプレイ表示、各種ボタンなど確実な操作が必要なライブ運用をサポートするという。これに加え、ネットワーク経由でのPCからの映像確認、スイッチングが可能なソフトウェアコントロールパネルにも対応予定。複数人での同時作業による現場業務効率化を支援する。
10bit処理の他、フレームシンクロナイザー、ゲンロック機能、キーヤー(2ch)に対応。3G-SDI/HDMIに加え、NDI/NDI|HX/SRTなどのIP規格にも対応する(NDI/NDI|HXは別途ライセンスの購入が必要)。IP対応のリモートカメラと組み合わせることで、シンプルなシステムでIPベースの映像制作が可能としている。
その他、ストリーミングサービスに直接アップロードできるRTMP、PCと親和性の高いUSB Video Class(UVC)接続、オーディオ入力にも対応し、映像と音声を1台で切り替え可能。制作から配信までのワンマンオペレーションも可能にする。
同スイッチャーは、4月15日から19日までラスベガスで開催する放送機器展示会「2023 NAB Show」に出展されるという。
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