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パナ子会社、“GPT”利用の独自AIアシスタントを全社員に 漏えい防ぎつつ生産性向上へ
パナソニックコネクトが、大規模言語モデル「GPT-3.5」をベースにしたAIアシスタント「ConnectGPT」を国内の全社員向けに提供している。生産性向上が目的という。
パナソニックグループのパナソニックコネクト(東京都中央区)は3月16日、大規模言語モデル「GPT-3.5」をベースにしたAIアシスタント「ConnectGPT」を国内の全社員向けに提供していると発表した。生産性向上が目的で、2月17日から導入しているという。
ConnectGPTは、クラウドサービス「Microsoft Azure」上で米OpenAIのサービスが使える「Azure OpenAI Service」を活用して開発した。社員はイントラネット上からサービスにアクセスし、テキストベースで質問ができる。
入力した情報は一定時間が過ぎたら消去し、米Microsoftによる二次利用もないという。開発に利用したAzure OpenAI Serviceは、ユーザーからの申請があった場合はデータを記録しない形での利用に応じることを明記している。一定の基準を満たした顧客から申し出があった場合、ログの保存や監視を無効化することもある。
先端技術に触れられる環境を整えることで、AIに関する社員の知見を深める効果も期待する。パナソニックコネクトは今後、資料作成といった業務プロセスにAIを組み込むことも検討するという。
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