「AIひろゆき」GPT-4導入し再び生配信 今度は投げ銭OK 収益は“本物”に還元
ひろゆきさんのようなコメントを、ひろゆきさんのような声で発し続けるAIが、投げ銭OKの生配信を実施する。得た収益はひろゆきさんにも分配するという。
AI音声合成サービスを提供するCoeFont(東京都港区)は4月11日、西村博之(ひろゆき)さんを模した「AIひろゆき」による生配信を再び実施すると発表した。AIがひろゆきさんのようなコメントを生成し、ひろゆきさんに似た音声合成で配信する。新たにユーザーによる“投げ銭”を解禁し、収益をひろゆきさんにも分配するという。配信は13日の午後6時に始める。
米OpenAIの「ChatGPT」でも採用している最新の大規模言語モデル「GPT-4」を活用。ひろゆきさんがしゃべりそうなことを教えたAIでテキストを生成し、CoeFontが開発した、ひろゆきさんの声を再現した音声合成AIで読み上げる仕組み。
YouTubeのライブ配信では、コメントでの質問に応じてテキストを生成し、それを読み上げる。配信画面には、AI画像生成技術を使って作成したひろゆきさんの画像を使用。読み上げの内容に応じた画像を用意して表示するという。
CoeFontは3月に、同様のAIを活用した配信を投げ銭なしで実施。当時の配信の総視聴時間が8000時間を超え、収益化が可能になったことから今回の取り組みに至った。
3月の配信で得た知見を踏まえ、AIもアップデートした。これまでは「GPT-3」を使っていたが、新たにGPT-4を導入し、回答のひろゆきさんらしさを高めたという。合成音声もより自然な声に聞こえるよう調整したとしている。
13日に始める配信は、内容の一部を編集した“切り抜き動画”の作成・公開も許可する。ただし事前に専用フォームからの申し込みが必要。
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