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「AIひろゆきに適当なことを喋らせよう!」 無料のジェネレーター公開 本人公認
AI音声合成サービスを提供するCoeFontが、AIで再現したひろゆきさんの声に好きな文章を読み上げさせられるジェネレーターを公開した。利用料は無料。同社の技術を周知する取り組みの一環という。
AI音声合成サービスを提供するCoeFont(東京都港区)は9月5日、匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者として知られる西村博之(ひろゆき)さんの声を再現したAIに、好きな文章を読み上げさせられるジェネレーターを公開した。利用料は無料。同社の技術を周知する取り組みの一環という。
ジェネレーターには140文字までの文章を入力可能。音声は、ひろゆきさんの写真を紙芝居のようにつなぎ合わせたmp4形式の動画と一緒に出力する。声の再現に当たっては、ひろゆきさんの過去の動画などから音声素材を集め、AIに学習させたという。
同社が提供するAI音声合成プラットフォーム「CoeFont」でも、ひろゆきさんの声を無料で利用可能にした。同サービスは、ユーザーが自分の声を合成音声化して提供できるプラットフォーム。声優の森川智之さんやジャーナリストの田原総一朗さんも自身の声を合成音声化して提供している。
音声は、ユーザー自身がCoefont上で販売することも可能。ただしひろゆきさんについては、本人の許可が得られたことから無料での提供になったという。
ジェネレーターで生成した音声はSNSでのシェアのみ可能。CoeFontで生成した音声については、同サービスのビジネス向けプランに加入している場合のみ、案内音声やオーディオブックの作成といった商用利用を認める。
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