ニュース
声帯摘出者に“自分のAIボイス”を無料提供 「CoeFont」運営が支援策
AI音声合成を提供するYellstonが「CoeFont CLOUD」を声帯摘出者に無料提供する。事前に声を収録することで、摘出後も“自分の声”で会話できる。今後は、すでに摘出した人も“自分の声”で会話できるよう、当時の音声データをもとに音声合成を作成できる予定。
AI音声合成プラットフォーム「CoeFont CLOUD」を提供するYellston(東京都港区)は9月9日、病気などで声帯を摘出した人向けにCoeFont CLOUDを無料で提供すると発表した。ユーザー自身の声を基に音声合成を作成。スマートフォンやPCから発話できる。
利用できるのは、もっとも精度の高い音声合成が可能なハイエンドプラン(通常1500円)。事前に声を収録することで、声を失った後も音声合成を使って発話できる。収録は約2時間を想定する。
すでに摘出している場合は、Yellston側が既存の音声モデルを提供する。今後は、声帯があった時代の音声データを基に、失った声を音声合成で復元することも予定している。
利用したい声帯摘出者向けに、申請用のフォームを用意する。
関連記事
- 声優・森川智之の声をAIで再現、オーディオブックの一部を無料公開 小学館など2社
スタートアップのYellstonが、小学館と協力して、声優・森川智之さんの声を再現した音声合成AIで読み上げたオーディオブックを無償公開した。「小学館が進める、あらゆる出版物の音声化を目指す活動を受けて協力した」(Yellston)という。 - 自分の声が500円でAIボイスに? 音声読み上げソフト「CoeFont CLOUD」の品質を動画でチェック
AIベンチャーのYellstonが公開したクラウドサービス「CoeFont CLOUD」を記者が体験してみた。作業時間十数分、コスト500円で自分の声をAI音声読み上げソフトにできる。 - 19歳の学生社長が音声合成サービス開発、3日でユーザー5万人 AIの勉強はWeb授業とインターンで
19歳の大学生がAIベンチャーを立ち上げ、音声合成サービス開発。ユーザーは3日で5万人以上が集まった。AIの勉強はWeb授業やインターンで学んだというが、どんな背景でサービスの開発に至り、今後どのように展開していくのか。 - 商用OK、無料のAI音声合成「CoeFont Studio」 ゲーム実況・プレゼンなどの利用見込む
Yellstonが、Webブラウザで使えるAI音声合成サービスを公開。利用料は無料で、プレゼンやゲーム実況動画といった用途を見込む。法人・個人を問わず商用利用を認める。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.