Googleが実験中のチャットAI「Bard」、日本でも使えるように(ただし英語のみ)
米Googleが実験的に提供しているチャットAI「Bard」について、日本でもテストに参加できるようになった。ただし、現時点で会話できるのは英語のみ。
米Googleが実験的に提供しているチャットAI「Bard」について、日本でもテストに参加できるようになった。Bardは3月に米英で一般公開され、その他の国では公式サイトからウェイトリストに登録することしかできなかったが、リストに登録したユーザーであれば、日本からでもアクセスできることを編集部で確認した。
なお、利用できるのは英語のみで、現時点では一度ウェイトリストに登録する必要があるが、筆者の環境ではリスト登録後、5分ほど待って再度公式サイトにアクセスするとBardが利用できるようになった。
Bardは、Googleが開発したTransformerベースの大規模言語モデル「LaMDA」の軽量版を採用。コンテクストの保持能力は制限されているものの、Microsoftの「新しいBing!」と同様、インターネットで最新情報にアクセスすることができる。例えば、WBC 2023で優勝したチームを訪ねたところ日本と回答。MVPには大谷翔平選手が選ばれたことも教えてくれた。
ただし、GoogleではBardを実験的なプログラムと位置付けており、他のチャットAIと同様、回答の正確性については保証していない。ユーザーからのフィードバックを得ながら改善を図っていくとしている。
また、Bardの回答の下には「Google it」と書かれたボタンが設置されており、クリックすると関連ワードが表示される。回答の内容にチェックが必要であれば、そこからGoogle検索にアクセスすることができる。
関連記事
- ChatGPT対抗、Googleの対話AI「Bard」一般公開 「Google検索の補完」 将来は検索との統合も
Googleの対話型AI「Bard」が英米で一般公開。Google検索と連動する機能や、複数の回答候補を提示してくれる機能が特徴だ。 - 「チャットAI検索」でWebの“再起動”が起こる? ChatGPTやBingなどがもたらす可能性
現地時間2月7日に米Microsoftが発表した「新しいBing」、限定プレビューが公開され、チャットAIを使って「会話で検索」という新しい体験に衝撃が走った。「チャットAI型検索」でWebに与える影響とは。 - GoogleのChatGPT競合「Bard」のデモ回答に誤り──天文学者らが指摘
Googleが発表したChatGPT競合の会話型AIサービス「Bard」の発表時に披露したサンプル回答に誤りがあったと複数の専門家が指摘した。太陽系外惑星の画像をとらえたのはジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が初という部分だ。 - なぜ人々は、ChatGPTという“トリック"に振り回されるのか? Google「Bard」参戦、チャットAI戦争の行方
OpenAIが2022年に発表した対話型AI「ChatGPT」の衝撃は、米国ビッグテック最強の一角であるGoogleを動揺させた。Googleは急ぎ「Bard」と名付けたチャットボットを投入し、巻き返しを図る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.