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アドビの「AIノイズ除去」がすごい 超高感度撮影したノイズだらけの写真で試した荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

アドビが「Lightroom」にAIを使ったノイズ除去機能を追加。昔からあるノイズ軽減機能とどう違うのか。実力を探るべく、無茶な超高感度で撮影した写真で試してみよう。

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超高感度で撮ったノイズバリバリの猫写真で挑戦だ

 このAIを使ったノイズ除去機能を使うには1つ大きな条件がある。それは「RAWデータ」であること。JPEGでしか撮ってない人は使えません。将来は使えるようになるかもしれないけど、RAWとJPEGでは本来持っている情報量が段違いなので、いい感じに仕上げたいときはRAWデータ必須なのだ。

 逆にいえば、今回のこの機能は「普段からRAWでも撮ってる」ような人たちがターゲットということか。

 で、RAWで撮った高感度のノイズばりばりな写真はないかなと探してみたら、2022年にOMDSの「OM-1」でISO51200で撮影した超高感度夜猫写真が見つかった。

 ノイズには偽色がのっかる色ノイズとざらつきとなる輝度ノイズがあるけれども、どっちもオフにした、本当にノイズ低減処理を何もかけてない状態だ。


夜、ISO51200で撮った猫。ノイズ低減処理をかけてないとざらざらでかなりつらい。そこで新機能の「ノイズ除去」をかけてみる

 現像モジュールの「ディテール」から「ノイズ除去…」ボタンを押す。すると、「強化のプレビュー」ウインドウが表示される。

 拡大表示でプレビューを見られるので、適用量を調整しながら落とし所を探すわけだ。

 さてこのノイズバリバリな写真がどこまできれいになるか。

 ノイズ除去無し(つまり元の状態)→適用量最小→適用量50%→適用量100%の4パターンを並べて見た。


ノイズ除去オフの状態。こんなに偽色の伊豆や輝度ノイズが乗ってて肉眼でもよく分からない

一番弱いノイズ除去をかけてみた。偽色ノイズはきれいに消えたが、輝度ノイズはほとんどいじられてない

適用量50。少しざらつきはノン凝るが猫の目や髭がきれいに復元されてすごい

適用量100。ノイズはゼロになったが、細かい毛は潰れてのっぺりしたAI生成画像っぽい感じに

 デフォルトの50%がノイズは目立たず、AIっぽさもあまりなくていい感じだ。これはなかなかすごい。

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