カメラ任せで本格派 フルサイズセンサー搭載のソニー「ZV-E1」はめちゃ賢い動画デジカメだった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/7 ページ)
ソニー「VLOGCAM」シリーズに上位モデル「ZV-E1」が登場した。35mmフルサイズセンサーを搭載したのである。しかもそれだけでなくとても賢い動画デジカメだった。
画素数は低いが階調が豊かで高感度にも強い
そういえば静止画の話をしてなかった。
1200万画素と画素数抑えめの動画向きセンサーではあるけど、その分高感度に強いし、静止画を撮ってみると階調が柔らかくて豊か。大きくプリントするなどディテールの解像感を必要としないならけっこう素晴らしいクオリティだ。
まずは、レンズキットに付属するレンズから。
α7Cのレンズキットでも使われる28-60mm F4−5.6の沈胴式レンズ。とにかく薄くて軽い。撮影時はぐるっと回してレンズを繰り出させる必要はあるが、片手で持って軽く撮影したいってときは重宝する。
今回は天候に恵まれずどんよりした写真しかないけど一応お約束のガスタンクも。カメラの性格を考えて、おまかせオートで撮影してみた。
いつものガスタンクをおまかせオートで。曇天なので全体に暗いがディテールもちゃんと出てるし、ハイライトからシャドウ部まできれいに描写されてる。1200万画素でも高画質だ(28-60mm 28mm 1/80秒 F5.6 ISO80)
ただ、このレンズは広角側が28mmとちょっと弱い。特に動画を手持ちで撮るときはアクティブ手ブレ補正にはしたいわけで、そうすると画角がぐっと狭くなってしまう。
動画も考えたら、PZ 16-35mm F4 Gがおすすめ。
これは電動ズームなので、動画を撮りながらのズーミングにもいい。ズームスピードは設定で変えられるが、デフォルトではかなりゆっくりズーミングしてくれる。動画時に滑らかなズーミングが可能だ。
ただ、自撮りに使うにはちょっと大きくて重いかも。
もう1つ、今回は新しく搭乗した20-70mm F4 Gもお借りしてみた。ZV-E1に装着すると少々太くて大きいけれども、広角にも強い新世代の標準ズームとしていい感じだ。
保護猫シェルター「queue」にてシャッタースピード優先で撮影。白と黒というハイコントラストなカップリングだとダイナミックレンジの広さが如実に出る(20-70mm 70mm 1/250秒 F4.0 ISO16000)
さてこの1200万画素のセンサーは非常に高感度に強い。
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