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最新記事も理解する……けど自信過剰? Google Bardの日本語版を使ってみた(2/3 ページ)
米Googleがチャット型AI「Bard」の日本語対応を発表した。現在、サイトにアクセスすれば、すぐに使えるようになっている。
URLを投げてもダメだが、タイトルならいける感じ
BardはどうもURLを直接取り扱えないようで、URLを表示するように言っても拒否されるし、URLを投げて中身を読むように言っても、創作した答えを返してくる。例えば、https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/11/news113.htmlは、『Google I/O 2023基調講演まとめ』の記事だが、BardにURLを投げて内容をまとめるように言うと、こうなってしまう。
「はい、読み取ることができます」と言いながら、全く違う内容だ。自信過剰なところは、GPT-3の頃のLLMとよく似ている。ところが記事のタイトルである『Google I/O 2023基調講演まとめ』をキーにして依頼すると、ちゃんと答えてくれる。
ただ、この内容だと、タイトルから想像して適当に書いているのではないか? という疑念も湧く。先の還暦世代キャッシュレスのようにねつ造した前科もある。そこで、別の記事の中身をもう少し突っ込んで聞いてみた。
おお! こちらは見事に正しい答えを返してくれた。キャンペーンの日時や、還元上限額は、記事を読まないと絶対に分からない内容だ。
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