GPT-4採用のインフルエンサーbot「CarynAI」、1週間で収益7万ドル
185万人以上のフォロワーを持つキャリン・マージョリーさんは、自分の代わりにファンと対話するAIチャットbot「CarynAI」を限定公開。GPT-4 API採用で本人の声とキャラクターを模すこのbotとは課金制で会話できる。公開1週間で7万ドル以上の収益を上げた。
Snapchatで約185万人のフォロワーを持つインフルエンサー、キャリン・マージョリーさん(23)は5月12日、9日にTelegramでβ公開した自分の声とキャラクターを模すAIチャットbot「CarynAI」の利用が2000%増になったとツイートした。だが同時に、AIに反対する人々から殺害の脅迫を受けたともツイートした。その後、「1万1000人以上のボーイフレンドができちゃった」とツイートした。
CarynAIは、AIを手掛ける米新興企業Forever Voicesが開発したAIチャットbot。公式サイトによると、「キャリンの言葉と性格を没入型AI体験に組み込むために、設計とコーディングに2000時間以上を費やした」という。米Washington Post(リンク先は要購読)は、このbotは米OpenAIの「GPT-4 API」を使っていると報じた。
マージョリーさんは自分のファンのためにTelegramに有料のグループを作り、ファンからのメッセージに極力返事をするようにしていたが、そのために1日に約5時間費やすようになり、チャットbotを立ち上げることにしたという。
β版の立ち上げ段階では、botとの会話は1分当たり1ドル。米Fortuneによると、立ち上げ1週間で7万1610ドルの収益を上げた。
マージョリーさんは「CarynAIは孤独を治すための正しい方向への第一歩です。男性は自分の感情を抑え、男らしさを隠し、抱えている問題について話さないように言われがちです。CarynAIでこれを解決することを誓います」ともツイートした。また、CarynAIをいずれは課金制ではなく投げ銭システムにしたいともツイートした。
CarynAIに卑猥な会話を仕掛けるユーザーもいるが、マージョリーさんは「CarynAIに失礼な態度をとった人は排除されます」とツイートした。
CarynAIを開発したForever Voicesの創業者、ジョン・マイヤーさんは、AIチャットbot開発のきっかけは、2017年に亡くなった父親と再会する方法をAIで構築しようとしたことだったという。
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