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番組の「ワイプ」編集、AIで効率化 8時間作業→4時間に 中京テレビが採用
番組編集時にワイプ映像の加工をAIで効率化するアプリ「自動ワイプ編集FALCON」。中京テレビで既に活用しており、6月から他社向けにも販売する。
放送業界向けITシステムを手掛けるユニゾンシステムズは中京テレビ放送と共同で、番組編集時にワイプ映像の加工を効率化するアプリ「自動ワイプ編集FALCON」(Face Align by CHUKYO TV&UNIXON)を開発た。中京テレビで既に活用しており、6月から他社向けにも販売する。
ワイプとは、メイン画面に表示された動画を視聴している出演者の様子や表情などを、画面の一角に丸や四角い小窓で重ねて表示する手法。リアクションが大きいタレントの場合、顔を画面の中心に持ってくる編集作業に、ぼう大な時間がかかっていたという。
開発したのは、AIによる顔認識と画像処理により出演者の顔を自動で画面中央に固定したまま追跡することで編集作業の負荷を減らすアプリ。映像をアプリに読み込ませると顔が自動でセンタリングされる。その後手作業の編集に入る形だ。
アプリの導入により、8時間かかっていたワイプ編集作業を半分にできたという。
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