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今度はマイナポータルで公金受取口座の誤登録 福島市で4件発生 デジタル庁「登録済み口座を総点検する」
デジタル庁は、マイナポータルから設定できる公金受取口座の登録にミスがあったと発表した。自治体の支援窓口にて、他人のアカウントに預貯金口座を誤登録してしまう事例が複数発生したという。
デジタル庁は5月23日、マイナポータルから設定できる公金受取口座の登録にミスがあったと発表した。自治体の支援窓口にて、他人のアカウントに預貯金口座を誤登録してしまう事例が複数発生したという。デジタル庁は再発防止策として、操作やマニュアルを順守するよう自治体に通知したとしている。
ミスがあったのは福島市。支援窓口の端末から口座登録を行った際、マイナポータルからログアウトせずに続けて別人が口座登録を始め、誤って別人のアカウントに口座を登録する事案が発生した。誤登録者の人数は4人で市はそれぞれに謝罪したという。すでに登録口座は訂正済みで、誤入金などの損害も発生しなかった。
福島市は再発防止策として「原則利用者本人に操作してもらい、市は操作説明と補助に徹する」「手続きの途中、間違いなく本人名義の口座が登録されていることを確認してもらう」「手続き終了後、利用者本人にマイナポータルからログアウトしてもらう」の3点を徹底すると説明している。
デジタル庁ではこの事案を受け、登録済みの公金受取口座の総点検を実施すると発表。総点検後も継続的に定期点検を実施するとしている。
デジタル庁では、1人当たり1つの口座を給付金などを受け取るための口座として、登録するように奨励している。マイナンバーカードを普及させる政府の施策である「マイナポイント第2弾」事業では、公金受取口座を登録することで7500円分のポイントを付与していた。
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