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LLMと生成AIを手掛ける検索企業NeevaをSaaS型データウェアハウスのSnowflakeが買収
SaaS型データウェアハウスを手掛けるSnowflakeは検索エンジン企業Neevaを買収すると発表した。NeevaはLLMと生成AIも手掛けている。Snowflakeはデータクラウド全体にNeevaのエンジンを導入する計画。
SaaS型データウェアハウスを手掛ける米Snowflakeは5月24日(現地時間)、米新興企業Neevaを買収すると発表した。
米Google出身者が2019年に創業したNeevaは広告を表示しないサブスクリプション制検索エンジン「Neeva」を提供していたが、21日にこのサービスを終了し、エンタープライズ向けサービスにシフトすると発表した。
Neevaは2022年初頭にはNeevaにLLMをシームレスに組み込むことに着手し、2023年初頭にはクエリの大部分にリアルタイムのAIによる回答を提供していた。
SnowflakeはNeevaを「生成AIなどのイノベーションを活用した新たな方法でデータを発見できるようにする、ユニークで革新的な検索体験を創造した」と評価し、自社のデータクラウド全体にこのイノベーションを注入し、活用する計画だと語った。
Snowflakeのクラウドプラットフォームは、サイロ化されたデータを一元管理し、データにアクセスしやすくするデータ分析基盤として使われる。
前日には米Microsoftが新データ分析プラットフォーム「Fabric」のデータレイクとして、生成AIでの検索が可能な「OneLake」を発表している。
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