Metaの唐突な「Quest 3」発表で高まるAppleのWWDCへの期待
Metaは6月1日、新VRヘッドセット「Quest 3」を発表した。これまで同社は新モデルを秋開催のイベントで発表してきた。今回の発表はAppleがヘッドセットを発表するとうわさされるWWDCの直前のことだった。
米Metaは6月1日(現地時間)、VRヘッドセットの新モデル「Quest 3」を発表した。発表前にはマーク・ザッカーバーグCEOが自身のInstagramで秒読みリールを投稿した。
Metaはこれまで、VRヘッドセットの新モデル発表は秋のイベントで行い、イベント後に発売してきた。Quest 3も詳細は9月27日開催のカンファレンス「Meta Connect」で行い、発売はその後になる見込みだ。
この異例の発表が米Appleの年次カンファレンス会議WWDCの直前に行われたことで、AppleがWWDCでうわさのAR/VRヘッドセットを発表するのではないかという期待が高まった。
Appleが複数のVR分野の専門家をWWDCの基調講演に招待したこともあり、同社がその場でヘッドセットを発表するとみられている。
また、MetaはApple製品関連の確度の高い予想で知られる米Bloombergのマーク・ガーマン記者に発表前のQuest 3のレビューを依頼している。ガーマン記者は5月28日付の記事で、Quest 3が「Appleの新しいヘッドセットに対する最大の挑戦者となる可能性がある」と評価した。
ガーマン氏などの予想では、「Reality Pro」と呼ばれるAppleのヘッドセットの価格は2000ドル前後になる見込み。Quest 3は499ドル(日本では7万4800円)からだ。
WWDCの基調講演は、日本時間の6日午前2時から、Appleのサイトなどで配信の予定だ。
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