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Google、Workspaceでもパスキー利用可能に(オープンβとして)
Googleはパスワード不要のログイン技術「パスキー」を、組織向けクラウドツール「Workspace」で使えるようにした。オープンβ版で、利用するには管理者が有効にする必要がある。
米Googleは6月5日(現地時間)、企業などの組織向けクラウドツール「Google Workspace」および「Google Cloud」のアカウントに「パスキー(passkey)」でログインできるようにしたと発表した。まだオープンβ版だが、米Snapなど900万以上の組織が利用可能になった。
パスキー(正式名称は「マルチデバイス対応FIDO認証資格情報」)は、Google、Apple、Microsoftが推進しているパスワード不要のログイン方法。パスワードの代わりにAndroidスマートフォンの指紋認証やWindows Helloの顔認証、iPhoneのFace IDなどを使ってログインできるようにする仕組みだ。簡単なだけでなく、公開鍵暗号に基づいているため、フィッシングなどの攻撃に対してセキュリティキーと同等の耐性があるとされている。
Googleは既にChromeと一般ユーザー向けのGoogleアカウントにパスキーを導入済みだ。
Workspace向けのパスキー機能は初期設定で無効になっているので、管理者が有効にする必要がある。詳細はヘルプページ(まだ日本語化されていない)を参照されたい。
【訂正:2023年6月6日午後7時30分 タイトルに誤りがあったため修正しました。】
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