1Password、「パスキー」をサポート 主要ブラウザのβ版拡張機能で
サブスク制パスワード管理ツールの1Passwordは、Webブラウザでの「パスキー」サポートを開始した。Chrome、Edge、Safari、Firefox、Braveにβ版の拡張機能をインストールすることで使えるようになる。今後、マスターパスワードのパスキー化も計画中。
サブスク制パスワード管理ツール「1Password」を手掛けるカナダの1Passwordは6月6日(現地時間)、「パスキー(Passkey)」のサポートを開始したと発表した。主要Webブラウザ(Chrome、Edge、Safari、Firefox、Brave)に1Passwordの拡張機能(β版)を追加することで、パスキーをサポートしているWebサイトのパスキーを作成、保存、共有できる。
1Passwordのモバイルアプリでのパスキーサポートはまだで、現在開発中。将来的には、1Passwordのマスターパスワードをパスキーに置き換えることもできるようにする計画だ。
米Googleは「パスワードマネージャー」で、米Appleは「iCloudキーチェーン」でパスキーをサポートしているが、1Passwordはクロスプラットフォームなので「あらゆる端末と主要ブラウザでパスキーを使える」のが長所の1つと1Passwordは説明する。
現在パスキーでのログインが可能なWebサイトは1Passwordが運営するPasskeys.directoryで確認できる。
また、1Passwordに登録してあるWebサイトがパスキーをサポートすると、Watchtowerから通知する。
パスキー自体についてはこちらの記事を、1Passwordでのパスキー利用の具体的な操作については公式サイトを参照されたい。
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