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Microsoft、Xboxでの子どもデータ保存問題でFTCに和解金2000万ドル
米連邦取引委員会(FTC)は、MicrosoftがXboxで児童オンラインプライバシー保護法に違反したとして提訴していた訴訟で、Microsoftに2000万ドルの和解金支払いを命じた。Microsoftはこれに合意し、アカウント作成プロセスを改善した。
米連邦取引委員会(FTC)は6月5日(現地時間)、児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)違反で提訴した米Microsoftが、訴訟解決のために2000万ドルの和解金を支払うと発表した。
この訴訟は、MicrosoftがXboxゲームシステムにサインアップした子供から、保護者の同意なしに個人情報を収集したことがCOPPA違反に当たるとしてFTCが起こしたもの。
命令案(PDF)では、和解金支払いに加え、2021年5月以前に作成された子供のアカウントで現在ユーザーがまだ子供の場合、あらためて保護者の同意を取得することや、サードパーティゲームメーカーもCOPPAの保護を適用することを求める。
Microsoftは公式ブログで、アカウント作成プロセスにこの和解内容を反映させて更新したと語った。アカウント作成に当たっては、プレーヤーは最初に生年月日を入力し、13歳未満の場合はその段階で保護者の同意を取得しないと先に進めないようにした。また、ユーザーデータの処理方法に関する説明を含む「Microsoftプライバシーステートメント」を4月に更新した。
FTCは5月31日には、米Amazonが音声アシスタント「Alexa」でCOPPAに違反したとして、罰金2500万ドルの支払いを命じた。
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