生成AI大ブーム中の就活生 15%が“職業選択に影響” 「単純作業が不要になるため事務職諦めた」
マイナビは、2024年卒業予定の就活生の15.3%が、生成AIなどの登場で就職観や志望先選択に影響を受けたとする調査結果を発表した。その仕事を選ぶ理由にも避ける理由にもなっている。
マイナビは6月7日、2024年卒業予定の就活生の15.3%が、生成AIなどの登場で就職観や志望先選択に影響を受けたとする調査結果を発表した。「AIにはできない仕事をしたい」「AIによって志望職種の需要が減る可能性がある」など、その仕事を選ぶ理由にも避ける理由にもなっている。
調査はマイナビ会員5062人を対象に実施。先進的なAI技術などの登場で、就職観や職業・企業選択に影響があったか尋ねたところ、「ある」と答えたのが15.3%、「ない」と答えたのが43.6%、「どちらともいえない」と答えたのが41.1%だった。
影響を受けている人の意見としては「単純作業が不要になるため事務職採用を諦めた」「翻訳業を目指していたがChatGPTの登場で考え直している」「AIにはできない仕事をしたい」「AI導入を進めている業界に興味がわいた」などが挙げられた。
影響を受けていない人の意見としては「自分のやりたい仕事に応募するだけ」「社風を最重視している」「AIに代替される可能性が低い仕事である」といった意見があった。
就職活動で生成AIを利用したいかという質問に対しては、「使いたい」とした人が34.8%、「使いたくない」とした人が37.8%とほぼ同数だった。
使いたい人は、自分に関する客観的な評価や想定質問の生成、文章の添削などの用途を想定。使いたくない人は、「人と話すことで意見を整理したい」「生成された情報が間違っていた」「自分らしさが表現できない」「AIを使ったことがばれたときに不利にならないか不安」といった理由を挙げた。
マイナビは「AIの得意・不得意を理解し、あくまで補助的な用途で活用したい人が多いことが分かった。利用に際してはAIの特性を理解しツールとしてうまく活用するためのリテラシーが重要」と分析している。
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