「X68000 Z」製品版は9月発売 ブラウン管を模した5インチモニターも
瑞起は7日、往年のシャープ製パソコン「X68000」を現代風にアレンジした「X68000 Z」の製品版を9月28日に発売すると発表した。価格は2万9535円から。
組み込み機器開発などを手掛ける瑞起(横浜市)は6月7日、往年のシャープ製パソコン「X68000」を現代風にアレンジした「X68000 Z」の製品版を9月28日に発売すると発表した。価格は2万9535円から。6月8日の0時からAmazon.co.jpの「瑞起ショップ」で予約受付を始める。
製品版では本体色をブラック(クラファン時はグレー)にした他、搭載するX68000エミュレーターもよりX68000の実機に近づいたという。クラファン時はマウスの左側に2つあった「サイドボタン」は実機と同じ左右1つずつにした。
名作ゲーム「グラディウス」と連射機能付きの専用コントローラー「JOYCARD」をセットした「スターターパック」(2万9535円)の他、スターターパックの内容にキーボードとマウスを追加した「ベーシックパック」(6万5780円)、当時のモニターの形状を再現した5インチの「X68000 Z モニター」や「X68000 Zのテーマ曲CD」、当時のゲームを複数タイトル収録した「ゲームコレクションVol.1」等を加えた「コンプリートパック」(8万7780円)を用意した。マウスやキーボード、JOYCARDは単品でも販売する。
X68000 Zシリーズは、瑞起がシャープから許諾を得て復刻した小さなX68000。「マンハッタンシェイプ」と呼ばれるツインタワー型筐体を高さ151mmで再現し、ARMベースの4コアSoC「ZUIKI Z7213」を搭載した。2022年12月にクラウドファンディングを実施し、開始から約1時間で目標の3300万円を達成している。
X68000は1987年にシャープが発売したホビーPC。当時、国内メーカーとして唯一Motorola(当時)のMPU「MC68000」を採用し、家庭用としては当時最高水準のグラフィック機能とオーディオ機能を備えていた。
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