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待望のAppleシリコン化なのに…… 「Mac Pro」の実物を見て感じてしまった“チグハグ”さ(1/3 ページ)

最後のIntelチップ搭載マシンだった「Mac Pro」がApple Silicon化した。「Mac Studio」と同じく「M2 Max」「M2 Ultra」を搭載するが、実機を見て違和感を覚えた。コンセプトがチグハグなのだ。

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 アップルは「WWDC23」で、従来のM1 Ultraより20%CPU性能が高いというM2 Ultraを発表。M2 Max搭載とともに、Mac StudioをM2世代にアップデートした。


このシンプルなMac Studioの秘めたるパワーは凄まじい

 また、Mac ProにもM2 Ultraを搭載。これにより、当初の宣言より1年遅れにはなるが、全ラインアップをApple Silicon化。スティーブ・ジョブズが2005年のWWDCで導入を宣言したインテルMacだが、その時代は17年で終わりを告げたことになる。

 何よりパフォーマンスの必要なMac Studioを使う人たちにとって、下位モデルがM2世代にアップデートされていくのに、いまさらM1 MaxやM1 Ultraのモデルを買うのは釈然としなかったに違いない。最新のMac Studioは、すでに予約開始しており、発売は6月13日となっている。


Apple Silicon中最高の性能を誇るM2 Ultraが発表された

 M2世代のチップは映像処理能力を中心にアップデートされているので、特にビデオエンジニアの人たちにとっては嬉しいアップデートだろう。

 Apple SiliconはCPUとGPUを統合したSoCで、メモリもユニファイドとして一緒に配置するため、チップとメモリ構成の選択肢はシンプルになる。

 M2 MaxであればCPUは12コア、GPUは30/38コア、M2 UltraであればCPUは24コア、GPUは60/76コアの中から選ぶしかない。メモリも、M2 Maxでは32、64、96GB。M2 Ultraでは128、192GBの中から選ぶだけだ。


M2 Ultra搭載機では、なんと最大192GBのメモリーを搭載できる

 ともあれ、それで、8K ProRes映像を最大で22ストリーム再生させることができるのだから、多くの人にとって、何の不満もない性能を秘めているわけだが。


背面に4つのThunderbolt 4ポート、2つのUSB-Aポート、10Gbイーサネットポート、HDMIポート、3.5mmピンジャックをサポート。表面には2ポートのThunderbolt 4ポートとSDカードスロットをサポートする

8K ProRes映像を最大で22ストリーム動作させることができる

M2 Maxは最大5台、M2 Ultraは最大8台のディスプレイをサポートする。6Kディスプレイなら、M2 Ultra搭載機では最大6台動作させることができる
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