速報
Microsoft、「GPT-4」を米政府向けAzureで提供
Microsoftは米政府向けクラウドサービス「Azure Government」で「OpenAI Service」へのアクセスの可能にした。「GPT-4」などの生成AIを利用可能になる。ペンタゴンやNASAがGPT-4を利用可能になる見込み。
米Microsoftは6月7日(現地時間)、米連邦政府向けに提供しているクラウドサービス「Microsoft Azure Government」に、米OpenAIの「GPT-4」などのAIモデルへのアクセス機能を追加したと発表した。
同社の「Azure OpenAI Service」により、政府機関のコンテンツ生成の高速化、レポートとログの要約作成、検索の最適化、コードの簡素化を支援する。
Microsoftは、「政府データの機密性を考慮し、より厳格なセキュリティとコンプライアンス標準を提供する」としている。Azure Governmentにはそもそも、機密情報保護のために、公共のインターネットやMicrosoftのネットワークには接続しない独自の暗号化ネットワークがある。
公式ブログには具体的な顧客名は明示されていないが、米Bloombergによると、国防省(ペンタゴン)、エネルギー省、航空宇宙局(NASA)などが対象という。
関連記事
- GPT-4搭載の「新しいBing」、誰でも利用可能に 新機能も多数追加
オープンプレビュー」に移行した。これにより、ウェイティングリストに登録せずに誰でも利用できるようになる。また、画像を交えた回答やチャット履歴の保存、マルチセッションなど多数の新機能を追加する。 - 米バイデン政権、OpenAIなどAI関連4社のCEOを招き「責任あるイノベーション」促す
米バイデン政権は、Google、OpenAI、Microsoft、AnthopicのCEOをホワイトハウスに招集。AI開発に関する「率直で建設的な議論が行われた」としている。 - Microsoft、「Azure OpenAI Service」で「ChatGPT」を利用可能に
Microsoftは、AzureでOpenAIの各種APIを利用できるサービス「Azure OpenAI Service」で「ChatGPT」も利用可能にした。価格は1000トークン当たり0.002ドル。 - Microsoft、GPT-3をAzureで使える「Azure OpenAI Service」を招待制で開始
Microsoftは自然言語処理モデル「GPT-3」をクラウドで利用できる「Azure OpenAI Service」を発表。Azure上でノーコード開発や長文要約ができる。まずは招待制で開始する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.